D&D5eクレリックサブクラス攻略/欺きの領域

TRPG

PHBに記載されている、クレリックの領域の一つである欺きの領域は、嘘や忘却、盗みや交易、幸運といったシンボルを司る神々を崇拝しています。

彼らは味方を脅威から隠し、敵を納得させ、そしてときに欺き、策略を巡らせることです。

単純な犯罪者はもちろん、商人、義賊や革命家や扇動者の神官といったイメージで作れるかもしれません。

欺きの領域はかなり偏った領域で、この領域が持つパワーは、文章を読む限りだけだと一見精彩を欠いています。

ですがDMの協力があれば、この領域の持つ能力の数々は一気に良いものなるでしょう。

この領域が単なる幻影に終わるのか、それとも素晴らしいものになるのか。さっそく使い方を見て行きましょう。

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領域呪文

Lv1-チャーム・パースン、ディスガイズ・セルフ
Lv3-パス・ウィズアウト・トレイス、ミラー・イメージ
Lv5-ディスペル・マジック、ブリンク
Lv7-ディメンジョン・ドア、ポリモーフ
Lv9-ドミネイト・パースン、モディファイ・メモリー

欺きの領域の呪文リストは、対人能力・マップギミック処理・そして攻撃の回避に重きを置いたスペルリストになっており、クレリックらしからぬトリッキーさです。

Lv1では、どちらも社会的な状況に役立つオプションを得ることができます。

破壊的な力はありませんが、チャーム・パースン説得が難しいNPCを曲げさせる決定打になることができますし、NPCに簡単な頼みごともできるようになります。

ディスガイズ・セルフは魔法による完璧な変装ができ、場面に応じた適切な恰好になることができ、潜入に役立ち、不審に思われることがなくなります

これらは特にロング・キャンペーンでは様々なシチュエーションに対応しなければならないため、高レベルになっても使い道があるでしょう。

パス・ウィズアウト・トレイスはパーティ全体の隠密判定を成功しやすくするために欠かせません。

欺きの領域は味方を隠れさせることが得意なサブクラスですので、この呪文はとくに重要であるといえます。

あなたのパーティが不意打ちの機会を得やすくなることがより効果的になり、あなたも仲間も嬉しい気持ちになるでしょう。

ミラーイメージは最も優れた防御呪文の一つであり、どんな攻撃も三回分無効化してくれるでしょう。事前に準備できる時間があったときなど、あなたを強力に守ります。精神集中もありません。

ブリンクは毎ターン50%の確立で物質界から消え、ほぼ無敵になるという驚きの効果を持っています。

消えている間、敵は他の味方を殴りにいきますが、あなたは回復役なので問題ありません。回復役は先に倒れてはいけないのですから。

ポリモーフは野外にいる自然な動物になって、安全な斥候のように使うことができますし、強力なボス敵を一瞬で無力化してしまえる力にも使うことができ非常に便利です。

ディスペル・マジックは、パーティに迫りくる危険なトラップを止めたり、強力なマジックアイテムを止めたり、パズル・ギミックを簡単に解決したりできる優秀な問題解決のツールです。

ディメンジョン・ドアは中距離を瞬間移動することができ、こちらもダンジョンのギミックを無視するのに役立ちます。

ドミネイト・パースン人型生物との戦闘を簡単に終了させることができ、モディファイ・メモリーは状況によりますが、今後脅威になりえる可能性があるクリーチャーの記憶を塗り替え、事前に軌道修正を行うことができ、使い方次第では敵が永久的な味方になってくれることもあるでしょう

これらの呪文リストは合致する状況において強力であり、対人能力を大幅に向上させ、マップギミック対処など、特定の状況によって非常に優れた効力を発揮する呪文リストになっており、戦闘面では回避に優れた呪文が揃っています。

ただ敵を殴り倒すだけでなく、少し捻りを加えて状況を突破することを試みることが偽りの領域の得意とするところです。

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トリックスターの祝福

1Lvでこの領域を選択したときから、君は自分のアクションを用いて、自分以外の同意するクリーチャー1体に接触し、その者に【敏捷力】<隠密>判定における有利を与えることができる。
この祝福は一時間が経過するか、君が再びこの特徴を使用するまで持続する。

隠密判定は最も使われる技能判定の一つです。

そして、この能力の機能的には永久的に隠密判定への有利が与えられます。自分自身に使えないことはやや残念ですが、これは限界がなく、長時間持続し、そして最も使われる判定に大きなボーナスを与えることができます。

無難な使い方としては、この能力をローグやレンジャー、次点でモンク、バードのような、隠密に優れた偵察クラスに付与することを検討してください。

もしくは、あなたの卓が積極的に不意打ちを認めているなら、重装備のクラスに付与することもよいでしょう。

戦闘力に優れた重装備のクラスが不意打ちに参加できるようになれば、敵を物凄い勢いで駆逐することができるはずです。

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神聖伝導:二重存在

2Lv以降、君は神聖伝導を使用して、君の姿を複製した幻影を生み出せる。
君は1回のアクションとして完璧な君自身の幻影を1つ作り出す。
この幻影は1分経過するか、君自身が精神集中を失うまで(呪文による精神集中と同様に処理すること)持続する。
この幻影は君から30ft以内の、君から見える何ものにも占められていない空間に出現し、君は一回のボーナス・アクションとして、その幻影を30ftまで移動させることができる。
このとき移動先も君から見える場所でなければならない。
また、幻影は君から120ft以内に留まらなければならない。
この幻影が持続している間、君はあたかも自分が幻影の位置にいるかのように呪文を発動することができるが、知覚は君自身のものを用いる(幻影から物が見えるようになったりするわけではない)こと。
加えて、もし君と幻影の双方が、”その幻影を見ることができるクリーチャー”から5ft以内にいるなら、君はそのクリーチャーに対する攻撃ロールに有利を得る。

神聖伝導は、いくつかの領域において瞬間火力や多機能性を持たせる、”その領域の特筆する個性”のようなところがありました。欺きの領域では、自分の複製を召喚することができます。

さて、前半部分を見た限りでは、これはマイナー・イリュージョンの上位互換、サイレント・イメージの下位互換に見えます。

持続時間は一分と短く、自分の複製しか生み出すことはできません。

この複製は完璧に君に見え、自然な動きで移動させることができますが、幻影から視覚を得ることはできません。

精神集中が必要なのは残念ですが、例えば敵の待ち伏せが高確率で予想されるエリアに、先に幻影を突入させることで、敵の目論見を破綻させることができたりするでしょう。

しかしもちろん、この神聖伝導はそれだけではありません。

あなたと幻影の双方が、幻影を視認可能なクリーチャーの5ft以内にいるならあなたの攻撃ロールが有利になります。

幻術系の呪文は戦闘中も有効利用するのは中々難しかったですが、この神聖伝導はしっかりと役に立ちます。

後のレベルで覚える”信仰込めた打撃”があるため、武器攻撃を行いたいところです。

敵の5ft以内に隣接していることが有利を得る条件のため、遠隔武器では不利になってしまいます。

そのため、近接武器ビルドを検討したいところですが、欺きの領域は重装鎧に習熟しておらず、これには少し困ります。

もちろん中装鎧でも十分なACは確保できますので、妙技武器を使った【敏捷力】ビルドか、もしくはクロスボウの達人の特技を取得したハンド・クロスボウビルドが欺きの領域には合っていると言えます。

また、さらにそれだけではありません。

この幻影は、呪文を行使するとき、まるで幻影の位置に君がいるかのように呪文を使うことができます。

クレリック呪文には、目標との接触を必要とする呪文がそれなりの数存在しています。

その対象は敵だったり味方だったりと様々ですが、クレリック自身の移動力を大量に必要とするため、特に戦闘中のような緊迫した場面では、移動力が足りないと泣かされた場面も多いでしょう。

それをこの幻影が代わりに行ってくれます。

戦闘中に使う可能性があり、かつ接触を必要とするクレリック魔法には以下のようなものがあるでしょう。

スペア・ザ・ダイイング
キュア・ウーンズ
インフリクト・ウーンズ
プロテクション・フロム・イビル・アンド・グッド
レッサー・レストレーション
プロテクション・フロム・ポイズン
ビストウ・カース
プロテクション・フロム・エナジー
リムーブ・カース
リヴィヴィファイ
デス・ウォード
フリーダム・オブ・ムーブメント
グレーター・レストレーション
ホーリー・ウェポン
レイズ・デッド
パワー・ワード:ヒール

かなりありますね。

これらは全て射程が接触ですので、“近づく”という行為を幻影が代行してくれるのは良いことでしょう。幻影は機会攻撃を受けることを全く気にしません。

クレリックが同時に二つの場所にいることができるというのはこれらの呪文発動の機会を大きく向上します。

ただし、いくつかの呪文は精神集中を必要としていることに気を付けて下さい。

幻影の維持にも精神集中を必要としており、それらの呪文を唱えた場合、幻影の残り時間に関わりなく幻影は消えてしまいます。

また、小さな覗き穴だったり、占術呪文だったりで、対象を一方的に視認することができれば、(占術呪文はだいたい精神集中が必要なため厳しいと思いますが)あなたは送り込んだ無敵の幻影を起点として呪文を発動できるため、相手には一体何が起こっているのか分からないことでしょう。

なお、射程が自己の魔法も理論的に幻影にかけることができますが、それらの呪文は数多くが精神集中を必要としているため、幻影にかけた瞬間に幻影が消えることでしょう。

そのためスピリット・ガーディアンを幻影にかけ、敵に突っ込ませるといったことは残念ながらできません。

もし、あなたがDMの優しさなどによって、複数の精神集中を同時にこなせるマジックアイテムなどを手に入れた場合、この幻影はその瞬間、とてつもない悪さができるようになります。

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神聖伝導:影の衣

6Lv以降、君は神聖伝導を消費して姿を消すことができる。
君は1回のアクションとして、次の君のターン終了時まで不可視状態になる。攻撃を行うか呪文を発動したなら、君は不可視状態ではなくなる。

Lv6の能力で、神聖伝導から始まる能力は、通常クレリックにとってあまりメリットがなく、残念ながらこれも例外ではありません。

この能力自体は分かりやすく、要点をついていてシンプルですが、あまり強力ではありません。

不可視状態になるというのは強力な状態で、これに対抗する手段はほとんどありません

強力な防御能力であり、あなたは機会攻撃を受けることなく有利な位置に移動することができるでしょう。

しかしそれだけなのです。

問題点は二つあり、一つは基本的に2ラウンドしか持続しないということです。

これは長いとはいえません。インビジビリティ呪文では一時間持続します。

Lv2の呪文よりも効果時間が大幅に短く、そのため現実的には戦闘中以外の活用が難しいです。

もう一つの問題は、自分の姿を明らかにしないと攻撃も呪文行使もできないということです。

この2ラウンドという短い効果時間は、どんな呪文行使でも中断され、さらに短くなる可能性があります。

これによって、この能力でできることはさらに制限されます。敵から機会攻撃を受けたくないだけ、敵の攻撃に不利をつけたいだけであれば、離脱アクションや回避アクションを宣言すれば済むことです。

見えない状態から1回の攻撃の有利を得たいのであれば、神聖伝導:二重存在を使いましょう。そちらならば1分間有利になります。

総じて微妙な能力ではありますが、呪文スロットを使わないことと、精神集中が不要なところは勝っています。

この能力はあなたがピンチに陥ったときに、一旦立て直すときに使えるでしょう。

精神集中が必要な呪文もしくは能力、例えば神聖伝導:二重存在の分身を維持したまま、あなたは透明になり、安全な離脱、そして見えない相手への攻撃ロールの不利と、まるで離脱アクションと回避アクションを同時に宣言したかのような防御的効果を得られます。

また、呪文行使や攻撃で透明は解除されますが、道具の使用では解除されないはずで、ポーションを飲んだりすることはできると思います。

もちろん安全圏に行ったら姿を現して回復呪文を行使しても良いでしょう。

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信仰込めた打撃

8Lvの時点で、君は武器による攻撃に毒を乗せることができるようになる。
君は自分の各ターンにおいて1回、1体のクリーチャーに武器攻撃をヒットさせたときに、その攻撃目標に追加で1d8毒ダメージを与えることができる。
14Lvの時点で、このダメージは2d8に増加する。

デフォルトのモンスター・マニュアルでは、毒ダメージは残念ながら、全てのダメージタイプの中で最も抵抗される可能性が高いものの一つです。

そして、これに脆弱性を持つクリーチャーはいません。

そのため、欺きの領域の信仰込めた打撃は、他の領域の信仰込めた打撃に比べるとやや弱いものだと言えます。

それでも、領域呪文や能力による隠密へのバフと、神聖伝導:二重存在で簡単に攻撃有利が取れるため、欺きの領域はこの能力を大いに活用するべきです。

これら隠密や神聖伝導による有利で殴りかかることによって、一貫して人型生物やその他抵抗のないクリーチャーに大きな脅威を与えることができます

また、毒使い”という特技がターシャの万能釜本で追加されており、この能力を取得することで、毒への抵抗を無視することができます。

ターシャ本が導入されているのであれば、欺きの領域はこの”毒使い”を取得する価値はあると言えるでしょう。

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多重存在

17Lvの時点で、君は”二重存在”によって1つではなく4つの複製を作り出すことができるようになる。
君は自分のターンに、1回のボーナス・アクションとして任意の数の幻影を30ftまで移動させることができる。
いずれの幻影も君から120ft以内に留まらなければならない。

あなたは五人になりました。

これはかなり能力としてはニッチですが、面白いです。

完璧な複製の数がいきなり四倍になり、これは通常、パーティメンバー全員がクレリックを近接状態でおいておけることを意味します。

接触呪文を発動するために120ftの距離を移動させなくてよくなるのはありがたいです。

また、神聖伝導:二重存在の項目では特に解説しませんでしたが、これらは文面をそのまま読み取るだけでは弱い能力であり、DMの解釈次第でかなり強弱が変わってきます。

例えばこれは”あなたの完璧な複製”を作るため、敵はもしかすると一発攻撃を行い、そして攻撃が透過するまで幻影だということが分からないとするかもしれません。

そうだとするならば、これらの神聖伝導はかなり強力な防御効果も併せ持つことになります。

もちろん明確にそのような記述はないため、常にそのような効果があると解釈するのは間違っていますが。

そのような使い方がもしできるのであれば、まるでミラー・イメージのようにあなたの四体の分身は敵を惑わすことになるでしょう。

また、“あなたの完璧な複製”同士で5ft以内に隣接することによって、本体の遠隔攻撃や、もしくは幻覚からの近接呪文攻撃にも有利を得ることができるかもしれません。

そのような解釈が行われたのであれば、この幻覚はあなたの攻撃パターンに大きな変化を加え、多彩な攻撃を可能にすることでしょう。

ぜひあなたのDMに確認をとってみてくださいね。

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欺きの領域に対する見解

欺きの領域は、一見するとチグハグな能力を備えています。

武器攻撃をしたくなるのに、重装鎧には習熟していない。

では遠隔武器かというと、近接しているときに有利がつくボーナスが得られる。

あなたの神聖伝導で直接戦闘力が上がることは書かれておらず、恒久的なバフや呪文効率の向上はない…。

これに憤慨するのは簡単ですが、実は欺きの領域の持っている能力はかなりユニークなものです

書かれている文面をそのまま読んだだけでは、この領域を使いこなすことはできないでしょう

心にトリックスターを飼っているのであれば、あなたは通常では打破することのできない厳しい状況をクリアすることができる領域呪文のリストに加え、あなたの作り出す”完璧な分身”たちは攻防、そして危険感知と様々な方向性において働いてくれるでしょう。

この領域は幻術を使う各クラスと同じように、DMへの依存度が非常に高いクラスです。

DMの皆さんんはぜひ彼らの提案を積極的に飲んであげてください。

そうすれば、非常に多くの可能性がこの領域にはあるでしょう。

ぜひ試してみてください。とても楽しいですよ。

この記事を書いた人
nullpoint999

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