「レジスタンス:アヴァロン」が人狼系ゲームの最高傑作である理由3つ。ルール説明とワンポイント考察も。

ボードゲーム

アーサー王の忠実なる僕である円卓の騎士たちで聖杯探索ミッションだ!

だけど気をつけて、裏切りの騎士が既に円卓メンバーの中に紛れ込んでいるのだから

GM不要、脱落者なし人狼の欠点を改善した正体隠匿型推理ゲームの最高傑作です。

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「レジスタンス:アヴァロン」レビュー

レジスタンス・アヴァロンはアーサー王率いる「青陣営」とその裏切者である「赤陣営」に分かれ、それぞれの陣営の勝利条件を満たすように戦うチーム戦のゲームです。

ゲーム中行われる5回のクエストを過半数を成功させれば「青陣営」の勝利、過半数失敗させれば「赤陣営」の勝利になります。

元々「レジスタンス」というSFテーマのボードゲームがあったのですが、そのボードゲームに新要素を加え、テーマを円卓の騎士に変えたのが今作です。

この「レジスタンス:アヴァロン」はいわゆる人狼系のゲームになります。

議論と説得がメイン要素になってきますので、この手のゲームは好き嫌いが分かれます。苦手な人は苦手かもしれません。

しかし、人狼でよく指摘される欠点をしっかりと克服し、洗練されたとても完成度の高いゲームになっていますので、人狼経験者の方はもちろん、今までこの手のゲームをやったことがないという人にも、是非一度はやってみてほしいゲームです!

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人狼よりも好みだったという声もよく聞きますし、私もそう思います。

以下に人狼よりも良いなと思ったポイントを三つあげます。

理由1:GMレス、少人数から開始可能。

人狼系のゲームの欠点としてよく挙げられるのが、必要な人数が多いということです。

GMは人数に数えることができませんし、その上で10人以上参加者が必要だったりします。

「レジスタンス:アヴァロン」はGM不要で参加者全員がプレイヤー参加でき、人数は5~10と、従来の人狼系ゲームより少なく開始できます。

さらに、少人数だからといって適当な運ゲーのようにはならず、しっかりとした議論と推理を楽しむことができます。

理由2:脱落者なし+逆転要素ありで最後まで気が抜けない

最も人狼と違う点はここでしょう。「レジスタンス:アヴァロン」では処刑がなく、途中で脱落者がでません。

人狼であれば処刑されてしまうとそれまでで、その後はずっと暇になってしまいます。

折角ゲームを楽しみたかったのに、連続で初日で吊るされて後はずっと見てるだけのような展開だったら、その人はきっと面白くないですよね?

「レジスタンス:アヴァロン」ではそのようなことはありません。仮に何らかの理由で陣営がバレたとしてもそこは変わりません。

また、少数側のチームには「一発逆転できる能力」があります。

この能力のお陰で、正体がバレていたり、敗色が濃厚であっても最後まで緊張感を持ってゲーム展開が進みます。

最後に生まれるメークドラマも含めて、全プレイヤーが最後までゲームに参加できるのがとても素晴らしいと思います。

理由3:初心者が置いてきぼりにならないシステム

個人的にとても重要な項目です。「レジスタンス:アヴァロン」では、順番に進行役が回ってきます。

そして、進行役の提示した案に全員で賛成or反対の投票を行い、選ばれたメンバーはクエストで成功or失敗を出すことを求められます。

ゲーム中何度も、自身が主体となって意志決定を行わなければならない場面があり、また、それをキッカケとして誰にでも話が振りやすく、それが「参加してる感」を出してくれます。

人狼系のゲームを敬遠している人って、この「参加してる感」を味わえず終わってしまった人も多いのではないかなと思っています。

謎の定石とやらで意味不明なまま即吊られたり、熟練者っぽい人がなんかよくわかんないことを言ってるけど全く理解できないうちにどんどん進行していくとか。

このゲームにもある程度の定石はあります。ですが、意味不明なまま吊られたり、自分の意志がないまま勝手に進行が進んだりということはありません。

参加者全員が楽しめるようなつくりにシステムが補強してくれているのが、このゲームを唯一無二にしているのだと思います。

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ルール説明

「レジスタンス・アヴァロン」の遊び方の解説です。

セットアップ

役職カードを一人一枚、プレイヤーにランダムに配ります。

配られたカードを確認したら、ゲーム終了時まで他人に見せてはいけません。

全員が自分の役職を確認したら、全員目を閉じ、各役職にしたがって、自分の陣営の仲間の確認や、赤陣営の確認などを行っていきます。

ここでは最も基本的な役職を紹介します。追加の役職は後述します。

役職カード

青陣営:アーサーの忠実なる家来

能力はありません。誰が味方で誰が敵なのか、うまく見極めましょう。

青陣営:マーリン

魔術師であるマーリンには重要な能力が二つ備わっています。

一つ目は、マーリンはゲーム開始時に、赤陣営のプレイヤーが誰なのかを全員知ることができます。

二つ目は、暗殺者の「暗殺」能力の標的になってしまうと、青陣営が敗北してしまうというものです。

つまり、マーリンだけはゲーム開始時に全ての敵陣営が分かった状態でゲームを開始することができますが、赤陣営に正体がバレてしまうと青陣営の敗北になります。

赤陣営にマーリンであることを悟られず、味方の青陣営をうまく導いてあげましょう。

赤陣営:モードレットの手下

事前に味方の赤陣営が誰かを知ることができます。その他の能力はありません。

赤陣営:暗殺者

事前に味方の赤陣営が誰かを知ることができます。さらに暗殺者は「暗殺」の能力を持っています。

この能力は、青陣営がクエストに3回成功し、赤陣営の敗北が決まったときに1回だけ発動します。

暗殺者はプレイヤーのうち誰か1人を指名して「暗殺」することができ、その対象が「マーリン」だった場合、赤陣営の逆転勝利になります。

赤陣営は人数も少なく、マーリンに全員の存在がバレており大変不利ですが、この一発逆転要素があるため、赤陣営は劣勢だと思っても最後まで諦めないことが重要です。

青陣営に密かに情報を送っているマーリンを探し出し、暗殺してやりましょう。

勝利条件

青陣営:5ラウンド中、3回クエストに成功し、暗殺フェイズでマーリンが暗殺されないこと。
赤陣営:5ラウンド中、3回クエストを失敗させること。もしくは、暗殺フェイズでマーリンの暗殺に成功すること。

進行方法

このゲームは最大5ラウンドあり、1ラウンドは2フェイズで構成されています。

フェイズ1:メンバー選定フェイズ
フェイズ2:クエストフェイズ
これを繰り返し、どちらかの陣営が勝利条件を満たすまで続けます。
また、青陣営が3回クエストに成功した場合、最後に暗殺フェイズが実行されます。

フェイズ1:メンバー選定フェイズ

このフェイズは、後のクエストフェイズで実際に連れていきたい人を選出するフェイズです。

連れていかなければならない人数は、現在のクエストによって決まっていますので、リーダーがその人数分メンバーを選出します。(上記なら第1クエストは2人)

その後、リーダーを含めた全員で、「このメンバーで実際にクエストに行って良いか?」投票を行います。

各プレイヤーは「承認」「却下」のタイルを一斉公開し、「承認」タイルの数が過半数を超えていた場合、メンバーが確定し、フェイズ2に移行します。

過半数を超えていなかった場合、その選出内容は却下されます。

リーダーを時計周りに移動させ、新たなリーダーが同様にチームを選出しなおします。

※重要:1ラウンド中この投票が連続で5回却下された場合、赤陣営の勝利になります。(ラウンド跨ぐとリセット)

フェイズ2:クエストフェイズ

選出メンバーが、実際にクエストに趣き、クエストの成否を決めるフェイズです。

先ほどのメンバー選定フェイズで承認されたメンバーは、「任務成功カード」「任務失敗カード」の二枚のクエストカードを受け取ります。

そしてどちらか1枚を選び、裏向きのままリーダーに提出します。

リーダーは全員分のクエストカードを回収したら、よくシャッフルしてから公開します。

公開されたカードが全て「任務成功カード」だった場合、クエストは成功します。

もし1枚でも「任務失敗カード」があった場合、クエストは失敗となります。

このクエスト成功or失敗によって、各陣営の勝利条件が満たされていきます。

※重要:このとき青陣営のメンバーは「任務成功カード」しか出すことができません。赤陣営のメンバーは「任務成功カード」「任務失敗カード」の好きな方を出すことができます。

これを繰り返していき、3回クエストに成功するか、3回クエストに失敗するかまで続けます。

3回クエストに失敗した場合、赤陣営の勝利となります。

暗殺フェイズ

クエストに3回成功した場合、赤陣営には最後に一発逆転のチャンスが与えられます。

このフェイズで「マーリン」の役職を持つプレイヤーを指名することができれば、赤陣営の逆転勝利になります。「マーリン」を指名することができなかった場合、青陣営の勝利になります。

赤陣営は誰が「マーリン」なのかを相談し、「暗殺者」のカードを持つプレイヤーが最終的な指名の決定権を持ちます。

円滑なゲーム進行のために

ルールブックに記載はありませんが、メンバー選定フェイズでは1投票あたり最長5分などの時間制限を設けても良いと思います。

追加の役職カードたち

「マーリン」と「暗殺者」のみのセットに慣れてきたら、追加の役職を投入してみましょう。

ゲームバランスの微調整にも使えます。

青陣営:パーシヴァル

青陣営が有利になります。パーシヴァルの能力は、ゲーム開始時にどのプレイヤーが「マーリン」なのかを知ることができるというものです。
「マーリン」は暗殺されてしまうと敗北のため、表だってヒントを送ることができません。
事前に「マーリン」を知ることのできるあなたが、「マーリン」の意図を汲んであげる必要があるでしょう。

赤陣営:モルガナ

赤陣営が有利になります。事前に味方の赤陣営が誰かを知ることができます。

マーリンに化けることができるモルガナは、パーシヴァルの能力を妨害することができます。
パーシヴァルがマーリンを確認するタイミングで、モルガナも候補になります。
この能力によって、パーシヴァルは、どちらのプレイヤーが本物のマーリンなのかスタート時に判断できなくなります。
うまくマーリンらしく振舞い、青陣営を混乱させてやりましょう。

赤陣営:オベロン

青陣営が有利になります。事前に味方の赤陣営が誰かを知ることができません。

オベロンの能力は赤陣営でありながらもゲーム開始時、味方を知ることができず、また味方からも自分を認識されない。というものです。
赤陣営ですが、オベロンを入れることによって、赤陣営は連携が取りずらくなるでしょう。結果、青陣営が有利になるという特殊なキャラクターになっています。

赤陣営:モードレッド

赤陣営が有利になります。事前に味方の赤陣営が誰かを知ることができます。

赤陣営のリーダーであるモードレッドの能力は、「マーリンの能力の対象にならない」というものです。
マーリンすらも欺き、完全に正体を隠匿しゲームを開始することができる、赤陣営にとって強力なキャラクターです。

湖の乙女トークン

これは役職カードではありません。またプレイヤー人数が7人以上のときのみ導入することを推奨されています。

導入すると青陣営が有利になります。2ラウンド目以降、クエストフェイズ解決時に湖の乙女トークンを持っていた人は誰か一人に湖の乙女トークンを渡し、その人の陣営が赤なのか青なのかを知ることができます。

マーリンではない青陣営が、唯一陣営の色を確かめることができる強力なトークンです。

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ワンポイント考察

この「レジスタンス・アヴァロン」は慣れてくると思考の幅が広がり、仮に同じ行動をとってもプレイヤーの熟練度によって意図していることが変わってきます。

そのため、細かい考察は避け、要点のポイントだけ解説します。

最序盤の「承認」票は気を付けて

最序盤、第一クエストでの投票において安易に「承認」票を出すのはよく考えた方がよいでしょう。

情報が全くない第一クエストにおいて、投票フェイズを長引かせ、情報をより多く落とす方が、何も情報を持っていない素青にとって有利に働くため、基本的に青側有利になります。

そして自身(青)が含まれないランダム構成のチームは、自身(青)が含まれるランダム構成チームよりも赤がいる可能性が高く、外野(自身が含まれていないクエスト)「承認」というのは疑いの目が向きやすいです。

これは一種のセオリーであり、プレイヤーが慣れてくるとこの思考を逆手に取った行動もとれるようになりますが、最序盤で外野「承認」を出す場合、何かしらの理由を考えておいた方がよいでしょう。

マーリンを探す&マーリンの声を感じる

両陣営にとって最重要キャラクターがマーリンです。

仮にクエストに三回成功したとしても、マーリンを暗殺されてしまうと赤陣営の勝利になるため、赤陣営はマーリンを探し、青陣営はマーリンを守ることを主眼におかなくてはいけません。

青陣営であれば、マーリンが誰か分からなかったとしても、自分自身がマーリンと見られるように振舞うことが大切です。

赤陣営の場合、マーリンは青陣営がピンチのときほど尻尾を出す可能性があるということを覚えておきましょう。マーリンも存在を知られたくないため、余裕がある序盤は、合理的な行動を取りたがらないはずです。

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まとめ

「レジスタンス:アヴァロン」は正体隠匿系ゲームの最高傑作といってもよいでしょう。

脱落がなく、かつ最後まで全員が諦めることなくプレイを続行できる。

赤を知る「マーリン」や、逆転可能な「暗殺者」がゲームの盛り上がりも演出してくれます。

人数ごとに調整されたクエストシートを使い、バランスもよく、役職配分で微調整も可能。

さらに、正体隠匿ゲームに慣れていない方も会話の輪から外れないようにするシステムの工夫。

どれをとっても満点で、正体隠匿系ゲーム自体に苦手意識がないのであれば、ぜひ一度はプレイしてほしい名作だと思います。ぜひ遊んでみてくださいね。

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