カードで7回勝負だ最後の1回に勝った人はおめでとう!キュウリを食べれます。
でも実は全員キュウリが嫌いだった!
5本までは我慢して食べられるが…それ以上は脱落!
なんとかキュウリを食べずに生き残るんだ!そんな感じのお手軽でグッドなカードゲーム。
「5本のきゅうり」レビュー
7枚配られたカードで7回勝負をして、最後の1回に勝ってはいけない!というゲームです。
最後の1回に勝つと失点を獲得し、失点が6点以上になると脱落という感じ。
1~6回目の勝負はいわば前座であり、得点には一切関係ないのですが、7回目の勝負のための”仕込み”のようなものがここで行われます。
1回1回の勝負はカードの配り運が強めのゲームですが、失点のコントロールや、駆け引きによるカードの出し方による戦略もあります。
運と思考が良いバランスで内包されているとても楽しいゲームです!
ルールも簡単で分かりやすく、10分程度で楽しめてしまいますので、本格的なゲームをやる前のウォーミングアップや、あまりボドゲを普段やらない方たちへのアプローチとして最適だと思います。
箱も小さくカバンに忍ばせて運びやすいのもポイントですよ。
また、このゲームはトリックテイキングと呼ばれるシステムを使っています。
このシステムを使ったカードゲームは世の中に数多く出ているのですが、専門用語が出てきたりとちょっと初めてやるには取っつきにくいところがあるんですよね。
ところが、この「5本のキュウリ」はそういったトリックテイキングの取っつきにくさを一切感じさせない風にデザインされており、そこがまた優秀なところだなと感じます。
トリックテイキングのシステムを使ったカードゲームは面白いものも多いので、このゲームでプレイ感覚に慣れてみるのもアリだと思いますよ。
ルール説明
セットアップ
このゲームは1~15の数字カードを4セット、計60枚使います。
カードをよくシャッフルし、プレイヤーに7枚ずつ配ります。
勝利条件
自分が6本以上キュウリトークンを受け取り脱落する前に、他プレイヤーが脱落すること。
進行方法
スタートプレイヤーから時計回り順で、手持ちのカードを1枚場にプレイします。
全員がカードを1枚場にプレイしたとき、最も大きな数字カード(同じ数字だった場合後出し勝ち)を場にプレイしていた人がそのラウンドの勝者となり、次のラウンドのスタートプレイヤーになります。
これを7ラウンド繰り返し、7ラウンド目に勝者になってしまったプレイヤーは、そのとき自分がプレイしていたカードに描かれているキュウリの数だけキュウリトークンを受け取ります。
このとき、1の数字カードが場にプレイされていた場合、勝者が受け取らなくてはならないキュウリトークンの数が倍になります。
ここまでを1セットとし、誰かが6本以上キュウリトークンを受け取り脱落するまで続けます。
またカードをプレイするとき、出せるカードに制限があります。
重要:カードの出し方
プレイするカードは、既に場に出ているカードよりも、同値か、より高い数字カードを出さなくてはいけません。
そのようなカードが手札にない、もしくは出したくない場合、必ず手札の中で、最も小さい数字カードを出す必要があります。
プレイ戦略
このゲームはラウンド終了時に受ける失点を0にすることを目指すゲームであると同時に、最終的に自分が6点の失点を受けないことを目指すゲームです。
最後のカードによって受ける失点は、カードの数字が大きくなればなるほど高くなります。
15の数字カードでは5点もの失点を受けてしまいます。
ですが、注意するべきカードは6~11といった、中間の数字カードです。
1~5といった小さい数字カードは、最後まで残れば勝者にならない可能性が高いです。
また、仮に勝者になったとしても、受ける失点は1で、さほど痛くありません。
12~15の数字カードは、受ける失点が大きいものの、カードとしての強さがあるため、1~6ラウンド目までに処理できる場合が殆どです。
このゲームは自由にカードを出せるタイミングはスタートプレイヤーのタイミングしかありません。スタートプレイヤーから手番が離れているほど数字カードの値が上がっていくため、中途半端な数字カードの処理に困ることになります。
また、自分が無理にスタートプレイヤーを取りにいかずとも、自分がスタートプレイヤーから近いポジションにいるのであれば、そこまで値が吊り上がっていないうちに自分の手番が回り、安全に中途半端なカードを処理できるタイミングが来るかもしれません。
最大の数字カードを出すことに拘らず、ときには1の数字カードなどを捨てることを考慮しつつ、うまく場をコントロールして粘り強く戦うことが勝利へのコツです!
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